牛スケール。上海デパート。上海スケープ。

9日に行ってきたフィールドワークの報告です!

まずは上海1933老场坊









ここはかつて、と殺場があった場所を商業的に開発した施設です。


中に入っているのはアパレル、レストラン、カフェなど。ブライダル関係のテナントもいくつかあって、
広い空間でブライダルフォトを撮影しているカメラマンもいました。

写真の通り、複雑な動線をコントロールするような空間構成になっているのは、牛の移動を効率的に行うためです。
なので壁や勾配、通路の幅員に至るまで牛スケールで作られているのが特徴的でした。腰壁が首ぐらいの高さまであったり。。。
元々、このような都市にと殺場を作ることが衛生的や環境的に問題があったため、上海政府は従来のと殺場の設計ではなく、イギリスの建築家に依頼して設計したそうです。

改めて写真で見てみると、スケールが異なりますが、一種のモール型のようにも見えますね。
外側にはレストランやカフェが配されているのは、そこからの見える景色も関係していると思います。


次に向かったのが七浦路という上海のデパートエリア!




ここも面白かったです。自分が最初に抱いていた中国のデパートのイメージはこんな感じでした。


多くの人で賑わう前面道路から建物に入ると、ぎっしりとテナントがグリッド状に並んでいます。
取り扱う商品は階数で変わってくるのですが、基本的には服や靴、アクセサリーや鞄などが中心でした。
それぞれのテナントは約10平米ぐらいの敷地の中にこれでもかというぐらいに商品を並べます。

商業空間としては雑多な雰囲気で整備されていない印象を受けましたが、平日の昼間に関わらず、人が本当に多かったです。


テナントによって同じ商品を扱っていたり、値段が微妙に違うのも七浦路のデパートならでは。
在庫管理はどうやってしているんでしょうかね。

あと、陳列された商品のほとんどは値切れます!

このような点が人を呼び込むエネルギッシュな商業空間を生み出してるのかなとも思いました。


その次に豫園に向かう途中にある上海老街に寄りました。



上海の豫園に続く、お土産商店街です。


観光客がほとんどで、偽物ブランド市場の客引きがたくさんいました。
テナントの中も商店街のファサードも装飾的で、ザ•中国!という雰囲気が出ています。
一見、お土産街に見えるようでも、狭い路地から広場につながる空間構成など、しっかり計算されているようでした。

敷地の奥には上海豫園小龍包館という世界一(?)美味しいと呼ばれるお店があって、今回も長蛇の列が出来ていました。
人々を呼び込む重要なアンカーの役割を果たしていますね。

そして30元の入場料を払って豫園です。



言わずと知れた上海が誇る観光名所です。

空間のメリハリ、複雑な平面計画など、古来から意識的に作ってきたことがよく分かります。
池にかかる橋も無駄に雁行していたりしてます。
都市の中心にあるにも関わらず、ランドスケープが計画されていて居心地が良かったです。


最後に外灘隊道に向かいました。


ここも観光客で賑わっています。
これだけの通路の幅員がありながら、人々が絶え間無く往来しているのはこのやっぱりこの景観ですね。
川を挟んで巨大なビル、古い町並みが対比されている光景は人々を引き寄せます。
私の卒業設計も川が関係するので、いろいろなことを考えながら歩きました。
次はぜひ、夜の景色を見にきたいと思います。



以上で、9日のフィールドワーク終了!
今日は土曜日なので外に出て遊んできます!