サマプロ最後の1週間

あっという間に8月が終わりましたね。上海もすっかり肌寒い秋風が吹く季節となってきました。

先週の金曜日はサマプロ最後の設計課題の中間プレゼンがありました。
課題となるのは既存の「ワンダー」(日本でいう「イオンモール」のような商業施設だと考えてください。)と呼ばれる巨大商業施設の上3階に創意園を取り入れるというプログラムです。
対象敷地が定まっていないという与件がポイントで、各地で商業床が飽和状態になりつつある現代、新たなプロトタイプとしてどういった提案ができるかというのが今回の課題になります。

2週目の半日設計の時よりもスピード感が無くなった分、なかなか案が定まらずに苦労しましたが、チューターの谷口さんとifanaさんのサポートがあったおかげで、方針は決まりました。







(ネットの調子が悪く、写真がupできないのですが、後々、中間発表で使った資料の一部を載せます。)






私が今年の春に上海を初めて訪れた時に、8号橋やM50など、上海で積極的に行われているリノベーション文化について興味を持ちました。
KMS初日自己紹介でも話したのですが、これがもう一度上海に来たい!と思った理由の1つでもあります。



そこで、今回の提案は「巨大商業施設に創意園を作る」ということから「巨大商業施設をどうリノベーションできるか」という視点を持って空間とプログラムを考えていきたいと決めました。
長い目で見れば、いつかは商業施設も商業価値が低下し、新たな用途を取り入れることを考える時が来ると思います。
そうなった時に、今回のサマプロでの経験を通して、自分がどういった提案ができるのかを今回の課題で明確にするつもりです。




今までの創意園は倉庫や工場など、比較的中規模なスケールで展開されてきましたが、それが巨大商業施設の上階となった場合どうなるのか、プログラムとして、リノベーションされた空間とシステムをどう結びつけるかなど、まだまだ考えるべき問題はいくつかあります。
ですが、リノベーションということ既存の空間を活用することが、提案をプロトタイプ化をする上で有効であることだったり、これだけの巨大施設だと、床を抜くという操作のみで柱梁の立体グリッドが表れたり、まだまだ案を展開していく余地もありそうです。


広大なスケールと、商業と創意園という対極だからこそ生まれる提案を、なるべく現実味を持った範囲内で提案したいと考えています。



土曜日のクリエイティブサロンまで、あと5日間ですが頑張って行きます!
(提案の完成品は後日ブログupするのでお楽しみに!)