台風接近中!

やっとVPN開通しました。これでfacebookとの連携が取れそうです。

そんなこんなで今日はサマプロ2日目でした!

午前中はKMSスタッフの小笠原さんのレクチャー。郊外型商業施設について、商業建築がなぜ建築雑誌にあまり載らないのかなどサマプロ生とディスカッションしたあと、小笠原さんのショッピングセンター概論を聴講しました。
普段、自分が買い物している時に気にしていない部分が浮き彫りになったのと、商業建築に対する建築家のあり方についてもっと考えてなければいけないなと実感した1時間30分でした。



さて、遅くなってしまいましたが、昨日フィールドワークを行ってきた8号橋1期、8号橋2期、8号橋3期、および田子坊についての報告をしようと思います。


最初に簡単な説明をすると、

8号橋はオフィスやテナント、ちょっとしたカフェなどが入った商業施設とオフィスビルの複合建築で、
面白いところは、新しく作られる建築ではなく、かつてあった既存の倉庫を改築している所です。
また「創意園」という「働く/住む/遊ぶの3つを混在させた24時間の活動空間」の第1号物件でもあります。
(「創意園」は現在上海市内に200を数えるまでに増えているそうです)
田子坊も既存の上海の民家を改装して、商業空間として利用しているユニークな商業空間です。

2つの商業施設の大きな違いは事業的な商業施設か自然発生的な商業施設かということ。
この点に着目しながら建築を見てきました。



まずは8号橋シリーズです。
通りに面した部分は開放的な空間になっており、建物全体に採光を届けています。
建物と建物の間には1階にあるカフェのテーブルスペースがあり、オフィスで働いていると思われる方が何人かくつろいでいました。
通りから入り込む風が心地良かったです。


(画像が横でごめんなさい。横回転しているんですが何故かうまく反映されないのです。)
オフィスフロアの写真です。
全面ガラス張りで、カーテンを閉じているオフィス、中で働いている様子が丸見えなオフィス、様々です。
入っているオフィスも建築関係の事務所やインテリアの事務所などクリエイティビティ溢れる事務所ばかりでした。


トップライトが明るいことで、自然採光を感じられる気持ち良い渡り廊下をオフィスの方と一般の方が共有しています。
閉鎖的なオフィスからちょっと出ると、廊下から開放的な半外部空間が広がる。そんな心地良い空間です。

オフィスフロアだけではなく、建物を歩いて行くとこんなオフィスもありました。

これこそ創意園ならではのユニークなオフィス。中が心地良い階段室です。


今のが8号橋3期でこれが2期。歩いて5分程の距離のところにあります。

雁行して配列されたテナントは風水によって決められたんだそうです。正面通りからの「気」を受け止めるためのジグザグ型ですね。

歩いていくと筋トレマシーンが置かれたジムがありました。

オフィスが並ぶ中にジムがある光景。クリエイティブな雰囲気はしっかり出ていました。

最後に1期の様子です。ここも外部、半外部空間がオフィスを包むように構成されていて、どこにいても爽やかな風が感じられました。
クリエイターたちが集まる創意園。こんな環境で働くことはきっとクリエイティビティにつながるんだろうなあとつくづく思います。

次に田子坊です。上海の古い町並みを改築して生まれた、自然発生型の商業施設です。

この雑多な感じがとても良いです。
古くからの民家の並びをテナントに分けるというだけで、こんなユニークな商業空間が生まれるんですね。
本当に狭い路地も通路として使われていて、人と人がすれ違えるギリギリの幅が人で溢れ返ってる雰囲気をかもしだしています。

田子坊にはまた来る予感がするので、その時にまた詳しい写真を。。。

それでは今日のフィールドワークはまた明日!
会議室の方からサッカー観戦の歓声が凄いので混ざってきます!