8号橋二期を商業施設に。半日設計課題1日目

半日設計課題が始まりました!

今日の課題は創意園にとなっていた8号橋二期を商業施設として設計し直すことです!
課題目的は「デベロッパーを喜ばせる」こと。


8号橋二期は最初のフィールドワークで調査した場所であり、クリエイティブワーカーの集まる創意園です。


そのような場所を商業施設として展開する際にどのような現状問題があるか、まとめました。

•三基に比べて、前面道路に開いている部分が少なく、閉鎖的な印象。
•夜間の利用方法が工夫されていない。
•歩行者の目を止める、効果的なアイキャッチが敷地内に存在しない。
•スタックされたオフィスフロアをどう利用するか。
•8号橋二期付近まで近づかないと建物が分からない。




これらの問題点を踏まえ、私が提案したのは敷地内の開けた広場に、8号橋二期のシンボルとなるタワーを設置することです。

タワーを計画しようと考えた背景には周辺に高層建築が少なかったことと、顧客ターゲットの獲得範囲を拡大させることが目的です。
360°をガラスのスキンで覆われたシンボリックなタワーが高架線や、住宅街からも垣間見えることで、人々の目印となり、8号橋の存在を強調させます。

客層のターゲットは主に8号橋三期で働くオフィスワーカーですが、8号橋タワーを目的として訪れる人も視野に入れます。

空間的な提案としては、現状問題にあった「スタックされたオフィスフロアをどう利用するか。」という観点から、タワーの2、3、4、5階から既存の8号橋二期の内部空間にブリッジで接続します。
その結果、タワーの昇降装置が8号橋のコアとなることで、タワーにスタックされた各階のテナントの賃料を上げることにも繋がります。

各階のテナントしては
8号橋の1〜3階をカフェやレストランなど飲食中心のテナントとし、その他4、5階はアパレル系や雑貨を取り扱ったサブテナントを配置します。
商業施設で働く人々も利用できるようにしたいと考えています。

タワーの5階以降はタワーとして独立するので、8号橋三期に入っているオフィスで作られた製品の展示場、もしくは販売場とします。
ポイントは「階数毎に賃料が上がる」という仕組みです。
8号橋三期がクリエイター達が刺激し合って作品を作り合う場であったことに対して、8号橋二期ではそこで生まれた製品が販売されます。
高い賃料を払うことで広告性を獲得できるというシステムは、より良いものが作られる競争効果を生み出してくれると考えました。

8号橋のあるjunmen-ru(ストリートの名前)は将来的に代官山の雰囲気を持ったストリートを目指しています。
その将来に向けて、多くの人に関心を持ってもらえるようなストリートにするには一つの商業シンボル的な存在になりうるのではないでしょうか。